瑞穂市商工会さまから、瑞穂市商工会設立20周年記念事業として開催する「ミライのおしごと図鑑@みずほ」のイベント用パンフレットのデザイン制作をご依頼いただきました。表紙は、イベント参加の対象年齢が小学校五、六年生ということもあり、子どもたちに興味を持ってもらえるようなイラストで構成しようと考えました。

■ 企画の背景が一目で伝わるモチーフ
瑞穂市といえば「柿」。表紙は柿をダイナミックに配置し、とびだす絵本のようなイメージで、下の本から子どもたちがさまざまな仕事をしている様子をイラストにしようと思いました。一目で「瑞穂市のイベント」「子どもたちのイベント」がわかる雰囲気にすることが表紙の役割として心がけなければいけません。
まずは何をどのあたりに何個描くか、大きさはどれくらいにするかなど、イラレでざっくりと作った、表紙のデザイン構想上で想像しながらイラストの細かい内容を固めていきました。

■ 3面にまたがるダイナミックなイラスト
表紙はインパクトを持たせたかったので、収まりきらない大きな柿を描こうと思っていました。表紙からはみだした柿の延長は、裏表紙(表4)と表紙の裏(表2)までまたがったデザインにしようとこの時点で考えていました。3面にまたがるイラストサイズは、この時点で決めていないと、後から付け足すことはイラスト作成において「描き直し」になってしまうので気をつけなければならないところです。
イラストを描く道具について
普段、イラスト作成は手書きが多いですが、今回子どもたち向けのイベントだったので、「油絵」「クレヨン」で描いたようなダイナミックで力強いこってりしたテイストにしたかったので、iPadで描くことにしました。油絵など実際に描くにはハードルが高い技法などで表現したい時などiPadはとても便利な道具です。
背景が完成したらいよいよ子どもたちがいろいろな仕事に挑戦しているイラストの作成に入ります。今回はiPadで描くイラストなので、アナログ作業に比べやり直しが効く部分もあるため、かなり大まかに下絵を描いて進めることにしました。

■ デジタルとアナログを適材適所で使い分ける
表紙背景のイラストが完成。完成したイラストをイラレに配置し、タイトルやコピーをどのように入れていくかなど、デザイン制作作業の工程に入ります。iPadで描いたデータなので、例えばタイトル文字にイラストがどうしても被るなどの問題が起きた際、フォトショップ側でイラストを移動(もちろんすべてイラストごとにレイヤーで分けていることが前提)するなどの微調整が簡単にできるので、デジタルはとてもに便利です。
同じ作業をアナログで行う場合、前述した問題を事前に考慮し、ひとつひとつをバラバラで描くことになります。上記のような完成レイアウトを想像しながら絵を描かなければいけないため、かなり難しい作業になってしまいます。
デザイナーやイラストレーターは作りたいもののゴールがまずあって、その目指すゴールに行くまでに必要な道具として、アナログやデジタルを適材適所で使い分けなければいけないと思います。

A4サイズ3面を並べたイラスト。より多くの子どもたちに見てもらえるとうれしいです。
ブルックもこのイベントに参加しているので、デザイン業界に興味をもってくれた子どもたちにデザインの魅力をたくさん伝えたいと思っています。

ちなみに、最終的に消防署になった位置は、初校では自動車整備工でした。参加企業の調整により日の目を見なかったイラストですが、個人的に気に入っていたのでここで紹介(笑)。







