Blook（以下、ブルック）では様々なデザインのお仕事をさせていただいています。現在はパソコンやスマホの普及に伴い、ホームページ制作のご相談、ご注文が全案件の半数以上を締めていますが、僕がデザイナー駆け出しだった20年近く前はチラシやカタログなど紙媒体の仕事がほとんどでした。当時はパソコンでデザイン制作ができるデジタルな環境になり始めた頃でしたが、版下原稿を作ったり、修正カンプを送るため宅配便を利用したりと、まだまだアナログな作業が残っている時代でした。
20年後のデザイン業界はどうなってるのでしょうか？おそらくホームページに変わる何かが生まれ、その何かを作っていなければブルックは存在しないかもしれません。また、その様な流れを踏まえると漫画や雑誌など様々なメディアでペーパーレス化される中、未だに本のデジタル化に馴染めずブックオフに通う僕自身の信念を改めなければいけないのかもしれません…
とはいうものの急には変われないのが人間です。今日は「本はやっぱ紙でしょ！」の竹中が紙について考えてみました。

ではさっそく、現在ブルックでご相談やご注文を最も多くいただいている紙媒体の仕事をランキングでご紹介させていただきます！

１位　名刺
日本は世界でもっとも名刺を使う国とのことでビジネスシーンでは欠かせないツールの一つです。名刺は印象に残す大きなチャンスです。名刺デザインではそのチャンスを逃さない様、印象的なデザインをはじめ、紙の素材からご提案させていただきます。

２位　A4チラシ・フライヤー
昔と比べれば随分減りましたがまだまだ根強い広告媒体です。減らない要因として考えられるのは費用対効果の高さ、つまり制作費用の安さだと思います。小ロットや大ロットなど様々な条件からオフセット印刷やオンデマンド印刷など適切な印刷方法をご案内させていただきます。

３位　パンフレット
会社パンフレットやサービスを紹介するパンフレットなど様々なシーンで活用されているため、昔と比べてもあまり減っていない紙媒体の案件です。チラシに比べ、紙面上のデザイン以外に折り加工や紙の選定で仕上がりが大きく影響するため、完成予想が想像できる経験値が必要となる広告媒体です。

逆に昔と比べ、ご相談やご注文が減ってしまったお仕事のランキング

１位　新聞の折り込みチラシ
インターネットの出現によりニュースや情報得る方法は新聞からホームページに移行したことで、デザイン業界では新聞の折り込みチラシのご相談、ご注文が激減しました。個人的にはスーパーのチラシは膨大な情報を詰め込むデザインの集大成と位置付けているので少々寂しいところです。

２位　カタログ
こちらも新聞の折り込みチラシ同様、ホームページで多くの情報を迅速も伝えることができるため減少しました。ただホームページはパソコンやスマホがないと確認できませんが、カタログはいつでもどこでも見ることができるという強みがあります。

３位　DM
ドラッグストアの販促グッズを活用したイベント告知DMなど様々なシーンのDMを制作してきましたが、スマホの普及により郵送料がかからない告知、発信が主流となりDMを活用するシーンは減少しました。しかし年賀状や暑中見舞い、ご挨拶のはがきなど紙を貴重としたデザイン制作はまだまだ無くなることはありません。

この様に多くの紙媒体の仕事はインターネット（パソコン、スマホ）の普及によりWeb関連の仕事へ代替えとなりましたが、その中で残った紙媒体の仕事というのはWebでは代替えできない広告媒体ということになります。代替えできない、つまり唯一無二という強みはデザイン制作においてとても重要な着目点です。紙の特性を見極め、強みを生かすことができれば、まだまだ紙が活躍するシーンは残されているのではないでしょうか。また日常生活で感じる「やっぱ紙でしょ！」の感情の先にデザイン制作のヒントが隠されているのかもしれません。こう考えるとデザインとはつくづく奥が深いものだと感じます。

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