2020.06.24
不動産関連のデザインについて
デザイン制作とは色や形などを創意工夫し、「より良く見せたい」「分かりやすく伝えたい」などの目標、目的を達成する作業です。そのためデザイン制作で僕がまず考えることはその目標、目的は何か?という点です。例えば車のパンフレットでは細かい操作方法の説明は必要なく、ターゲットとなるユーザーの購買意欲を掻き立たたせる様な「より良く見せる」デザインが目標となります。逆に商品の説明書を制作する際、おしゃれなデザインやレイアウトは必要なく、重視しなければいけない点は「分かりやすく伝える」ために施す明瞭なデザインです。目標、目的が明確でないデザインは何を訴求したいのかよくわからない無意味な広告となってしまうため、そのスキルはデザイナーにとってとても大切なスキルです。例えば不動産の広告デザインはどうでしょうか。ユーザーが求める順位を僕なりに考えてみました。
1位 間取り
3LDKの家を探しているユーザーが1LDKへ妥協はできません。妥協できない箇所には目線が集まります。また単純に「間取りって妄想材料として面白い」と地図マニアな僕としては大切にしたい情報です。
2位 写真
妄想した間取りをより明確にする材料となります。物件のセールスポイントとなるイメージ写真を数枚レイアウトし、イメージを掻き立たせます。実際に見に行きたいと思ってもらえる様、すべてを見せる必要はありません。
3位 価格
現実です。相場と比べお値打ちであれば大々的にデザインしますが、セールスポイントでなければサラッとデザインします。笑
不動産の広告は間取りや物件などの「情報」と購買意欲を掻き立たせる「イメージ」の2つの要素が必要な広告媒体だと思います。物件のセールスポイントを元に、その2つの要素の配分を見極め、購買層に一番刺さるデザインを模索します。
最後に・・・
インターネットの世界、現実の世界には素晴らしいデザインが溢れていますが、それらのデザインの目標、目的を推測し、勝手ではありますが自分なりに見解を考えることがあります。よくお笑い芸人の「笑い」と僕たちの「デザイン」が似ているなと思うことがありますが、その見解を考える力とお笑い芸人が物ボケや大喜利を考える力は近いところにあるように思います。
ボケて笑わせるということは逆に言えば、ボケない正解を把握しているということです。デザインも全ての要素を把握することで、えっ!と驚くような、目を引く仕掛け、いい意味で裏切ることができるのではないでしょうか。様々な笑いがあるように、デザインにも様々なアプローチする方法があること僕たちデザイナーは把握していなければいけないと思います。
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実績紹介:岐阜県岐阜市のスムタック様(不動産・リフォーム)
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