2020.03.30
おくやみ
志村けんさん(70歳)が29日深夜、新型コロナウイルス肺炎のためお亡くなりになりました。
(写真:志村けんの木)
子供の頃、8時だョ!全員集合や加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ、だいじょうぶだぁなど観て育った世代としては「志村けん」という存在はコメディアンという枠に収めることができない僕にとっては偉人であり、特別な存在。ブログに忘れないよう記させていただこうと思います。
ただ志村けんさんの功績を今更語る必要はないと思いますのでここでは個人的な思い出を語りたいと思います。
僕が一番記憶に残っている思い出は、コントや今で言うところの歌ネタ、リズムネタを放送翌日の登校時に友達と話しながら、時には歌いながら登校したことです。ただ、小学校低学年から高学年になるにつれ、当時、同じ時間帯にフジテレビで放送されていた「オレたちひょうきん族」という番組を観ていると言ったほうが「かっこいい」「お兄さんぽい」と言った理由から僕は徐々に「8時だョ!全員集合」を裏切りました。その後やっぱり難しいことを考えず無条件に笑える「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」に戻りましたが、この頃の僕は完全に当時のフジテレビとTBS、土8争いに踊らされていました。
その後、バラエティ番組といえばダウンタウンの「ごっつええ感じ」が中心となり、志村けんの笑いに触れる機会はたまに特番でやる「バカ殿」だけだったように思います。僕と同じ世代の方はこの流れが多いのではないでしょうか。
志村けんさんが亡くなり強く思うことは、彼の笑いは東や西、お笑いジャンルなどという小さい枠に分類することなどできない、ただただ面白い、人間が笑うど真ん中だったと思います。誰も傷つけないとても優しい笑いでした。まさに日本のチャップリン、喜劇スター。
ただ、これだけ自分の人生に長く寄り添った方だからなのか、大変失礼ながら勝手に親戚の面白いおじさん(変なおじさん?)的な要素もあり、一度もお会いしたこともないのに何度もお会いした事があるかのような親近感もありました。
よくお笑い芸人の千鳥、大悟さんが志村けんさんと仲良くしているというエピソードを面白おかしく話しをしますが、僕はあれがすごく好きでした。雲の上にいる偉人という存在ではあるものの、大悟さんの話によって、ちゃんと面白いおじさんはこの世に存在し、そして同じ時代に僕は生きているんだという実感ができたからかもしれません。
勝手に身近に思い、根拠なくいつか会えると思っていましたが、僕が志村けんさんにお会いすることは絶対にできなくなってしまいました。いつか会えるんじゃないかという妄想で僕の「志村けん」という夢は終わってしまいました。それがとても寂しいです。一度もお会いした事がないことが逆にこの現実を実感できない状態ですが…
「だいじょうぶだぁ」と言って帰ってくると信じていました。100歳過ぎてヨボヨボになったアイーンで笑いたかった。
生前からレジェンドだった「志村けん」が本当のレジェンドになってしまった今、僕にとってどのような形で今後「志村けん」が寄り添うのか未知ですが、きっと残した莫大な功績でまた笑うのだろうと思います。
まだ何を観るか分かりませんが、これからもたまに観させていただきます。
最後にたくさんの笑いをありがとうございました。天国でも変なおじさん、アイーン、だいじょうぶだぁ、バカ殿様で笑わせてください。
心からご冥福をお祈りします。
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